朝日社説 農水相辞任―「お役所目線」の果てに : asahi.com(朝日新聞社):社説
辞任した白須次官は先週、「私どもに責任があるとは今の段階では考えていない」と言い放った。
その翌日には、太田氏が「人体に影響がないことは自信を持って申し上げられる。だからあんまりじたばた騒いでいない」と語った。
国民目線どころか、行政のやり方に問題はなかったと開き直るかのような「お役所目線」の発言だ。
悪しきポピュリズム。批判するなら、どのように責任があったかを記すことと、人体にどれほど影響があるかを指摘すべき。
こんなお粗末な対応を繰り返しておきながら、責任を認めようとしなかったのは、確かに辞任に値することだ。
お粗末な対応と責任は違う。それが辞任に結びつくほうが変。
太田氏は、中国ギョーザ事件について「国民がやかましい」と発言した。それを考え合わせると、国民を代表して行政を監督、指導するという、閣僚としての自覚に決定的に欠けると言わざるを得ない。
放言の言葉尻で政治家をバッシングするのではなく、政治家は何をしたかしなかったで評価すべき。
食品の産地偽装などが相次ぐなかで、主食であるコメに対する国民の信頼を大きく損なってしまったのである。
その信頼の正体⇒極東ブログ: 日本の備蓄米放出の話、その2