パンセだけど

 池信先生⇒インターネットはいかに知の秩序を変えるか? - 池田信夫 blog

パスカルの『パンセ』は書物の体をなしていないが、私はドストエフスキーと同じぐらい影響を受けた。

 ちょっとウィキペディアを覗くと⇒パンセ - Wikipedia

『パンセ』は、パスカルが晩年に、ある書物を構想しつつ書きつづった断片的なノートを、彼の死後に編纂して刊行した遺著。

 問題は「ある書物を構想しつつ」の部分。瞑想録とは違い、実は体系への意志が込められている。
 私もパンセはよく読んだ方だと思う。ポール・ロワイヤル版だったか。講談社文庫のもので、当時の講談社文庫はニーチェツァラトゥストラハイデガー注てんこもりだったが、パンセのほうも、「ある書物」を意識して注が入っていた。
 私の記憶違いかもしれないが、パンセは、イスラム神学に対抗して書かれたものだと理解している。そのため、実際にはイスラム神学を内包しようともしている(拒絶でもありそしてその拒絶は、イスラームへの拒絶というよりイスラム神学を変えた中世神学への批判)。