朝日社説 ケアの開国―職場の魅力が問われる : asahi.com(朝日新聞社):社説

 それにしても、志望者は予想より少なかった。募集期間が短かったとはいえ、看護師、介護福祉士が104人ずつ。EPAで合意した受け入れ枠は2年で看護師400人、介護福祉士600人だから、大幅に下回っている。
 いまの日本の医療や介護の現場が働きがいのある場といえるのか。それを問うているのではないか。

 違うと思うけど、どう違うかという話がめんどくさい。

 病院や施設経営者の多くは看護や介護の仕事を外国人に広く開放するよう求めている。労働環境がきびしく、慢性的な人手不足が続いているからだ。
 まずは働く人がそこでがんばろうと思える職場に変えることだ。特に介護の現場では、重労働のわりに低い賃金が離職の主な原因になっている。
 そのような労働条件を放置したままでは日本で腕を磨こうと海を越えてくる人たちを失望させてしまうのではないか。来日志望者たちは、高い学歴や実務経験があり、将来はリーダーになれるような人たちなのだ。

 そうではないケースが出てくると思う。彼らのなかから日本人より日本人らしい日本を支えてくれる人が現れるよ。日本の歴史と文化というのはそういう力をもっている。
 話は変わるが、このところ、やけに新聞勧誘員を見かける。なぜなのだろうか。非難でいうのではないが、とても汗臭い人が多い。炎天下、休むこともなく動き回っているのではないか。新聞社も少しそういう人たちを気遣ったらどうなのだろうか、いや組織的には違うということかもしれないが。