晴れ

 また今日も暑い夏の日だろう。関西では水の被害があったそうだ。自然には突然の怖さというものがある。
 夢は込み入っていた。私は大きめなガレージというか、米国だろうか、ブッシュのような米人たちもいるのだが、人力飛行機を作っている。だいたい飛べるようにはなるが、自転車のように気軽にエレガントに飛べるかが課題だ。スタッフが帰ったあと、どういういきさつだったか、川向こうの住宅地に相撲取りの愛人が暮らしているのでこれで調査してくれということになった。なんだそれはということだが、坂の多い地域で、この小型人力飛行機が向いているらしい。テストランにもいいだろうということで使ってみる。意外と小回りがよく、地上の坂やでこぼこを気にせずに飛べるのでこれは便利だ。自転車より流行るかもしれないが、自動車に会うと危ないかもしれない。ストップが弱い。ある普通の家に入り、上がる。主婦達が数名いて、茶飲み話的に相撲取りの愛人の話を聞きこむ。主婦の一人に杉田かおるがいる。にやにやしている。胸は張っているがすこししぼんでいるようでもある。彼女がなにか知っているらしい。また主婦の一人の自分の大学卒の帰国子女がいた。彼女はちょっとお願いだからついでにホモの館も調べてきてという。その家を出て、まず相撲取りの愛人宅にたどり着くのだが普通の住宅だ。人力飛行機のままするーっと上がり込む。と、まさに愛人とセックス中。相撲取りのセックスなんか見たくないないと思っているのだが、幸い彼らは薄い広い蒲団のなかでその裸体のからみが見えるわけではない。ほっとして仰天していると、すらっとして30半ばくらいの長髪の愛人の女が蒲団から顔を出して、私を認める。驚いているふうもなくて、ま、これも仕事だからねみたいな顔をしている。私が困惑すると、にやっとわらって、相撲取りとはこうやるのみたいな手管を始める。快感というか悶々とそしてぎゅっと目をつぶっている相撲取りの顔が奇妙だ。彼女はフェラチオをしているらしく、それに併せて蒲団の下の巨体が動く。変なものの見ちゃったなと思う。が、ようするにこのあたりの話をまとめると調査になるのだろうか。どうも女もお膳立てしているようだし。これで帰るかというところでホモの館のことを思い出す。女が知っているらしくあっちというように教えてくれる。空間を指さしても、この人力飛行機なら楽に行ける。住宅街の上空を飛んでそれらしいスキー場のロッジのような建物の二階のベランダにたどり着く。中を覗くと、うわ若い同性愛者の行為に溢れていて、おもわず目を背ける。世の中こんなにゲイがいたのかと唖然として中を一巡見てから、ベランダの外を見上げる。