日経社説 五輪を迎える中国(下)経済の「質」高め大地の荒廃食い止めよ

 ダルフール危機への言及はなし。まあ、話の枠組みが違うからしかたないか。でも。

 化学工場などの廃棄物が原因とみられるがん患者が多発している村落の存在が明らかになり始めてから、10年以上が経過した。環境保護省の潘岳次官はかつて「毎年がんで死亡する200万人あまりのうち70%は環境汚染に関連している」と述べたが、いまだに解明されていない。

 というあたりでエイズ問題くらいは言及してよかったのではないかな。

 「北京五輪が終わると中国の景気が急減速し世界経済の足を引っぱるのではないか」との懸念が早くから指摘されてきた。実際にはサブプライムローン問題に端を発する米国の景気減速が最大の不安要因となっており「中国発の世界不況」という事態はなさそうだ。ただ結果的に、中国が高成長を続けることへの期待は従来以上に高まっている。

 そこが微妙なところ。スパンの取り方に過ぎない感じはする。