日経春秋 春秋(7/10)

大分県だけの事件とは思えない。教育委員会っていったい何なのか。教員登用の仕組みは今のままでいいのか。これを機にそんな根っこの問題も問い直したいけれど、肝心の文部科学省にはあまり期待できそうもない。何しろギルドの頂点に立つのがこの役所だ。ここが中世の感覚を捨てないとどうしようもない。

 ざっくり言うと、この発想自体が問題を解決させなくしている、この発想というのは、文科省への期待。
 ざっくり言うとという限定を付けるけど、教育委員会というのは、基本的にGHQが日本に残したもので、地方が教育するための仕組み。これが戦後どんどん骨抜きになったし、そもそも文部省が米国に存在していないことからわかるようにGHQはこうした戦後日本をプランしていなかった。