曇り

 昨晩は寝付かれそうにもなかったので深夜コンビニに行ってビールを買い、ぼんやりと時を過ごしていたが、座ったまま自然に寝付いて、寝直した。夢もいろいろみたが覚えていない。心の葛藤がいろいろある。
 「孤独」と言っていいのかわからないが、いままでにないタイプの奇妙な感情のようなものがうごめく。しかし、若い時のような表面的な痛みのようなものはない。
 最近は老人たちの自殺、その大半は看護疲れ、が報道される。悲惨は悲惨だ。人生の末期が苦しみというのは恐怖すら覚える。が、彼らの少なからぬ人は、もう人生はこれでいいよ思っている部分もあるのだろう。それが独自の孤独のようなものの結末なのか、そうではないのか。まだまだ生きてみないとわからないことがある。
 そういえば、昨晩、ビールの飲みながら、数を数えた、一、二、三、四、四歳から記憶がある、そして記憶を辿る。子供のころは12歳くらまでだろうか、24歳くらまではさすがに華やぐものがある。20代後半はひどいものだった。30代前半もひどかったが振り返ると結果的な個性化のプロセスだったのだろう。ネットの自分の大半はその部分の個性の実体の意識に近い。30代後半から40代後半は沖縄の時代。そしてその後の自分がいる。50歳。そして、五一、五二、と数えると七〇まではそうはない。八〇歳まで生きたとしてもその摩滅感は、苦しみに近い。