朝日社説 諫早湾干拓―水門開放へすぐに動け : asahi.com(朝日新聞社):社説

 なぜ、農水省は開門をかたくなに拒んできたのか。常時開門すれば、堤防の内側に海水が流れ込み、農業に支障が出る。とりわけ農業用水にあてている調整池の水が使えなくなる。それが理由である。

 判決で注目されるのは、開門によって農業生産が打撃を受けても、「漁業行使権の侵害に対し、優越する公共性、公益上の必要性があるとは言い難い」とまで述べていることだ。
 諫早湾干拓事業は、文部科学省の外郭団体が科学技術分野における重大な「失敗百選」に選んでいる。なにしろ干拓に2533億円の巨費をかけながら、将来の農業生産額は2%にも満たない年間45億円である。無駄な巨大公共事業の典型である。
 すでに完成した公共事業も必要なら大胆に見直す。そんな時代がきたことを農水省は肝に銘じてほしい。

 そういう問題なのかな。文脈的には農業に支障が出てもしかたがないのだというのが朝日の主張ということかな。
 笹山先生の解説が詳しい⇒Sasayama’s Weblog » 諫早湾干拓事業訴訟判決要旨