朝日社説 自殺3万人―命を救う輪を広げよう : asahi.com(朝日新聞社):社説

 愛知県西尾市の大河内祥晴(よしはる)さん(61)が、中学2年の次男清輝(きよてる)君(当時13)をいじめによる自殺で亡くしてから14年になる。

 私はこの事件をよく覚えている。少し調査したことがあった。清輝君が亡くなったころ文部省の統計ではいじめはほとんどなかった。この統計は嘘だとすぐに思った。そして実際、その統計は嘘だった。
 よくネットなので、実態は違う統計はこうだ的な議論があるが、私はいつも話半分くらいにしか聞かない。
 
 参考⇒中日新聞:自殺3万人超 生きる道に戻したい:社説(CHUNICHI Web)

 警察庁のまとめでは、昨年一年間の自殺者は三万三千九十三人にのぼった。一九九八年以来、三万人を超えている。自殺率でみると、主要国ではロシアに次ぐ高い割合で、アメリカの二倍、イギリスの三倍だ。「自殺大国」と言われても仕方ない。
 自殺の原因・動機を特定できたのは七割にとどまり、このうち「健康問題」が過半数を占めた。
 健康問題をもう一段階分類すると「うつ病」が六千六十人と最も多かった。

 自殺の定義は各国で微妙に違うので実は並べることができない。基本的に欧米では自殺の意志が明確になっていないと自殺ではない。あと日本では、もう古い話にしていいと思うが心疾患の不自然な死は自殺であることが多い。

 一方、自殺率でみると、五十歳以上の中高年が高く、「介護・看病疲れ」は二百二十四人いた。

 ある意味でこれは人生の問題だ。私は、ちょっと踏み出していうと、若者文化にチューンしてないからその点で感性は爺に見られるけど、たぶん感受性的には30代前半のままだと思うというかはてなーずに近い、で、その意味は、いまのはてーなーずは、あと20年後に私のようなメンタリティになる。そんなことを言われるだけで私に嫌悪が向けられると思うが、蓋然性というか、理性的に30代間の老いを計測すればその予想になるだろうと思う。

 最近は硫化水素による自殺が急増している。今年は五月末までに五百十七人と、昨年一年間の十八倍だ。二十代が45%を占める。

 硫化水素自殺で20代が200人は死んだということだろうか。愕然とする。命の大切さとか言う先生がたから必死の声が聞けないとしたら、どうかしている。
 死は、希望の問題というより、連帯の問題だ。