朝日社説 台湾船事故―求められる冷静と細心 : asahi.com(朝日新聞社):社説

 外交関係のない台湾との間で、意思疎通がうまくいかなかった面もあった。だが、双方に交流の窓口組織はあるし、台湾との友好に熱心な自民党の大物政治家もいる。こういう時こそ、パイプを生かしてもらいたかった。
 台湾は、国民党の馬英九政権になったばかりだ。立法委員も国民党が圧倒的に多い。かつて大陸で日本軍と戦った国民党内には、日本に厳しい立場の人も多い。政権を握った高揚感が、今回の対日非難の盛り上がりの背景にあるのかもしれない。
 対日感情は悪くないと言われる台湾だが、日本側がそれに寄りかかってしまうのは誤りだろう。まして領土のような問題では感情に火がつきやすい。今後も類似の事件は起こりうる。日本の原則は貫きつつ、これを危機にしないための努力が双方に必要なのだ。

 これは朝日に同感。