クローズアップ現代 アメリカ発ミツバチ“大量失踪”の謎、見たよ

 ⇒アメリカ発ミツバチ“大量失踪(しっそう)”の謎 : クローズアップ現代 放送記録

いま、アメリカ全土で、養蜂家の所有するミツバチが大量に姿を消し、農業大国に衝撃が広がっている。アメリカでは農作物の3分の1をミツバチの受粉に頼っているだけに、食糧高騰に拍車をかけかねないと危機感が高まっている。科学者たちはこの異変を「蜂群崩壊症候群(CCD)」と命名。米農務省は緊急に研究チームを立ち上げて原因究明に乗り出した。明らかになりつつあるのは、グローバル化に伴う食糧増産のなかで、人間が自然に逆らった農業を営んでいるという実態だった。ミツバチの"大量失踪"は何を警告しているのか。研究チームの調査と各地で始まった対策を通して検証する。
(NO.2597)
 
スタジオゲスト : 中村 純さん
    (玉川大学 ミツバチ科学研究センター教授)

 番組は微妙。ミツバチの免疫が低下している、農薬が関係している、みたいな話をフカしているのだけど、それが原因なのかというと、聞いている限りそうではない。なんなんだこの番組と思っていると、ゲストの識者が出て解説。で、その解説を聞いている限り、妥当なところでは、米国ではミツバチを酷使しすぎでしょ、大量失踪というより管理がきちんとしてないんでないのという話が出てきて、どうもそのあたりが一番妥当っぽい。
 「農業大国に衝撃が広がっている」というわりに、ミツバチ業者の価格は150%上昇ということなので、目立つとはいえるし、異変は異変なんだけど、これは意外に小さい変化の積み上げが閾値を超えたのではないかというか、もうちょっと見ていると、大規模のわりにローカライズされているビジネスっぽいし。
 あと、識者が映像の話で、フェロモンでミツバチをうんと働かせる云々は、あれは違うんですよというのがよかった。
 最近思うのだけど、クロ現、なんだかネタに偏りすぎ。識者からきちんと取材して、事実をきちんと伝えてくれればいいと思う、っていうか、花形番組になりすぎ。