朝日社説 市長殺害死刑―テロへの怒りを新たに : asahi.com:朝日新聞社説

 昨日ニュースを見たおり、主文が先で判決が後とのこと。やや異例な感じはあるのかと思ったが、こういうことになった。

 男は市役所に不当な要求を繰り返して拒まれたため、市長を逆恨みした。市長を殺して当選を阻止し、自らの力を誇示しようと考えた。暴力によって、選挙運動と政治活動の自由を永遠に奪い、有権者の選挙権の行使も妨害した。これは民主主義を根幹から揺るがす犯行だ。到底許しがたい――。

 その見解には私も同意する。些細なことだが、最後の文章の「――。」はなんだろ。あまりこういう変なレトリックを使うべきではないと思うが。

 政治家や経済人、言論人を狙ったテロは戦前から後を絶たない。長崎市では、「天皇の戦争責任はある」と発言した先代の市長が右翼団体の男に銃撃されて重傷を負っている。
 そうしたテロや暴力を恐れて、縮こまってしまう動きもある。東京のホテルが日教組の集会を断ったり、一部の映画館が「靖国」の上映を取りやめたりしたのは、その典型だろう。

 後段、日教組集会や映画「靖国」に引っ張っていくのはちょっと変な感じがする。民主主義への威嚇という大筋ではそうなのだが、こちらの問題は商論理的なものであり、ホテルや一部映画館には困ったものだし、限定された責任はあるが、その責任は限定されている。
 そうした問題より、朝日新聞自身がこうした暴力に晒され迷宮入りになったことがあるがその言及がないのはちょっと不思議な感じがした。