朝日社説 高齢者医療―「廃止」の怒りも分かるが : asahi.com:朝日新聞社説

 この社説を読むと朝日もけっこうまともだなと安堵する。

 しかし、制度を「元に戻せ」と言うだけでは、問題は解決しない。
 老人保健制度に戻れば、多くのお年寄りは市町村の運営する国民健康保険に再び入ることになる。今後、お年寄りが増えた時に、いまでも厳しい国保の財政が維持できるとは思えない。
 後期高齢者医療制度も老人保健制度も、お年寄りの医療費を会社員の健康保険組合国保の保険料と税金で支えることに変わりはない。だが、老人保健制度では、お年寄りの保険料も現役世代の保険料もまぜこぜで、だれがどう負担しているのかが分かりづらかった。現役世代の負担が際限なく膨らみかねないという不満もあった。
 こうしたあいまいな点をはっきりさせておこうというのが新制度だ。