朝日社説 高齢者医療―筋の通った見直しを : asahi.com:朝日新聞社説

 その一方で、この制度に対する反発のあまりの強さから、とにかく負担を減らすか、先送りしさえすればいいという考え方には賛成できない。
 サラリーマンの扶養家族になっているお年寄りの保険料凍結を延長しようという案は、その最たるものだ。
 自営業の家族に扶養されている人は、これまでも国民健康保険の保険料を負担してきた。この不公平を再び認めるというのでは、新制度が目指した理念の根幹がゆがんでしまう。
 不評であっても政府が説得を尽くすべき問題と、早く手直しすべき問題とを峻別(しゅんべつ)すべきだ。
 野党は近く、新制度の廃止法案を国会に提出するという。しかし、廃止した後にどうするのか。批判の強かった以前の老人保健制度に戻るだけというのでは、国民的な納得は得られまい。新制度の創設は、共産党を除く与野党の合意事項だったことを忘れてもらっては困る。
 与野党の建設的な議論を期待する。

 オチは苦笑するけど、というかそここそ朝日新聞などジャーナリズムの仕事でしょと思うからだが、総じて見ると、朝日新聞もこの件についておバカさんではなさそうだ。とはいえ、傍観的なスタンスではあるな。ちなみに、私も傍観。この手の議論は全体が見えない奇妙な正義感がヒステリーになりがちなので、対処に限界がある。
 共産党はどんな案を持っているのかな。北欧のように税率を40%くらい上げると解決するっていうことかな。