読売社説 AO入試 青田買いの手段ではならぬ : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 この問題がよくわからない。

 問題は経営優先の大学だ。
 まず、「青田買い」に利用されていることである。
 「時間をかけた選考」が建前のAO入試は、いつ実施しても構わない。このため4〜7月に合格を発表してしまう学部が40、願書を受け付ける学部が151に上る。今年も既に、一部の私大で申し込みの受け付けが始まっている。
 少子化なのに大学は増え続け、定員割れの私大は4割もある。AO入試が、安易な学生獲得の“隠れ蓑(みの)”に使われていないか。
 学力低下も指摘されている。
 AO入試を行う学部の多くは、高校の評定平均値を出願要件にしておらず、学力試験もない。実施学部の6割は、基礎学力に問題があると感じているという。
 2010年度から法学部のAO入試廃止を決めた九州大でも、学力低下を理由の一つに挙げる。

 と、いちおう説明があるのだが、米国で問題があるという話も聞かない。
 ふと思ったのだが、選考にSATやエッセイは含まれていないのだろうか。だとすると、そんなものはそもそも選考以前のようにも思うが。