晴れ

 薄曇り。風は出そう。夢は忘れた。
 昨晩は寝付かれなかった。ビールを飲む気もないし、お気に入りのフルーツワインも冷やしてなかった。酒棚を物色すると昨年のカンパリの残りがありペリエで割って飲んだ。カンパリの季節か。
 精神的な疲労感はある。俺は本当に老人になっていくのだろうかとぼんやり思った。ネットでは爺だの老人だの言われるけど、それも否定しないけどそうくさす人と私の精神的な年齢を実際に感性の点で比較すると、比較にもよるだろうけどどうなんだろうと思うことがあるが、言っても詮無い。自分は精神的・感性的に若いと言いたいのではなく、単純にあまり年を取ってない気がするのと、むしろ美的な感性は強くなっている部分が微妙にある。自分だけがそう思っているのかもしれないと思うけど、人と行動しているとあれ?他人は気が付かないのかという違和を不思議に思うことがある。
 それはそれとして体が老いていくのは確かで、老人にはなるのだろうが、自分が老人であるイメージがよくわからない。そういうのを具体的に想定して生きてきたわけではない。無意識での拒絶はあるのかもしれない。人に、僕は年寄り臭い?と聞くと身のこなしが軽いからそうでもないと言われたこともがある。敏捷ではないが所作は軽いと思うが、が、どこかで崩れていくのだろうな。あるいはじわっと崩れてある崩壊点がくるのかも。