日経春秋 春秋(4/19)

ノルマルパラフィンを原料にした、SCP(単細胞たんぱく)である。蝋(ろう)のような炭化水素パラフィンを栄養源とする微生物を、タンクで大量培養し、細胞内にたんぱくをため込んだ微生物を、人や牛がいただく。飼料としては有効とされたが、石油たんぱくという呼び名も災いして、日本ではさたやみに……。

 そんな時代があった。そのころは世界は氷河期がくると言われていた。ローマクラブは……どうでもいいよ。