日経社説 若者らの職探しの選択肢を狭めるな

 特に異論はないんだけど、若い時の仕事って考えてみるとその後の人生勉強の基礎みたいのがあるからある程度そういう観点から教育的な場にいたほうがいいかな。自分とかは失格者だけど、ある程度の年配層の人と触れて世の中や人生の色合いみたいなものを学べる職場というのがよいと思うけどっていうか、30年くらいまえのテレビドラマで描かれる世界ってそんなものでしたね。
 人間若いころに色恋でどんぱちやる人がいつの時代もあり、そしてそれで一生ばちばちやっているやくざもんとかとかとかあるけど、意外とそれはそれですんなり収まって市井にぽちゃんと生きている人たちがいたものだった。ええおっさんおばさんだけどどことなく色香というか深みがあって、ちょっと話を聞くと、えー命懸けで駆け落ちとかしたんだみたいな。そういう人が市井にぽちゃんといることで、なにか市井のそれなりのある根幹的な自由みたいなものが維持されていたような気がする。
 気のせいでいうと商売人に多かったような気がするし、団地とかと商売人が共存できる地域があったころはああいう世界があったな。いつごろ消えたのか。
 私が東京を出奔する15年前ごろだったか、銭湯の風景が変わった。いや風景じゃなくて銭湯のなかの人が変わったというか。20年くらい前だと銭湯にいくと、いい男がいた。いや日本人だから西洋的なよさじゃないのだが、なんか体がよいのだよ。女のほうはそれとなく湯上がりとかで見るのだけど、きりっとしているのな。微妙にエロいっていうんじゃなくて、なんかうまく言えないが。中年のオッサンオバサンに色香みたいなものがあったな。けっこうだめだめそうに見えるオッサンが裸でささっと風呂の身のこなしを見ているそれはそれで美しい所作だったりした。