読売社説 集団自決判決 「軍命令」は認定されなかった : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 しかし、「自決命令それ自体まで認定することには躊躇(ちゅうちょ)を禁じ得ない」とし、「命令」についての判断は避けた。

 私がざっと聞いた範囲ではそのように受け取られたし、司法の在り方として妥当だと思えた。基本的に、司法は歴史認定を問うのではなく、民事なのだから利害の調停的であるはず。そしてそれは利害の背景となるし、基本的に日本人の現状の常識の妥当性と法理の切り分けになる。

 史実の認定をめぐる状況が変わらない以上、「日本軍による集団自決の強制」の記述は認めないという検定意見の立場は、妥当なものということになるだろう。

 これは司法とは別の話だろうと思う。