このあたり体系的に考え直すのはめんどくさいといえばめんどくさい

 サールの訳本が出ていた⇒「 ディスカバー・マインド!―哲学の挑戦: ジョン R.サール,宮原 勇: 本」
 The Rediscovery of the Mind (1992) の訳なので近年のものではない。
 こっちがサールの現在に近い。

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マインド―心の哲学: ジョン・R. サール,John R. Searle,山本 貴光,吉川 浩満
 ⇒ジョン・サール - Wikipedia
 で対立というか。
 ⇒ダニエル・デネット - Wikipedia
 デネットと進化論の問題はネットであまり見かけたことないな。というか、チョムスキーについてもそうか。

進化のなかで産み出された意識
人間の意識や言語能力といった高度な現象もまた、進化のアルゴリズムによって産み出されたことに不思議はないとデネットは言う。この点で、人間の言語器官が進化の結果生み出されたということを受け入れることにためらうノーム・チョムスキーのような論者が批判される。このような意識への見方は『解明される意識』から受け継がれているもので、人工知能がいずれは意識を持つことも不可能ではないというのがデネットの主張だ。デネットは盟友のダグラス・ホフスタッターと並んで人工知能の強力な擁護者であり、そのため、ジョン・サール(「強いAIと弱いAI」論)やロジャー・ペンローズといった、意識を持つ人工知能の制作可能性について懐疑的な論者らもまた、本書での批判の対象となっている。

 以前にも書いたけど、チョムスキーは「人間の言語器官が進化の結果生み出されたということを受け入れることにためらう」なので、これはあれなんだよ。
 あれ⇒極東ブログ: [書評]反哲学入門 (木田元)
 私は長く大森哲学に親近感を持っていたし時間論などではそうだが、身心問題はちょっと違う考えになりつつある。二元論というのは極めて科学的なんじゃないか(方法論的に)、一般に思われている(唯物論的に)のと逆で。