日経社説 無責任が裁かれた耐震偽装

 ここの指摘は重要だろう。

 「小嶋被告の事後の対応ぶりもあってか、ヒューザーや小嶋被告が耐震偽装問題の中心にいるかのようなとらえ方」をされたが、「そもそもの発端は姉歯建築士による構造計算書の改ざんであり」耐震偽装物件を売り抜けた詐欺は「弱い故意に基づく」。判決はそう述べている。

 小嶋にしてみれば、耐震偽装で故意に作ったわけではなく、出来てからそうだといわれて、今回の地裁のスキームでいえば、小悪党っぽく逃げてしまいたかったのだろう。この裁判についてはそれだけのことしか言えないと思う。