そういえばマキャベリの「君主論」だが
新訳 君主論 (中公文庫BIBLIO): ニッコロ マキアヴェリ,Machiavelli,池田 廉 |
ま、それはどうでもよくて。
⇒君主論 - Wikipedia
26章からなり、歴史上の様々な君主および君主国を冷静に分析し、君主とはどうあるものか、君主として権力を獲得し、また保持しつづけるにはどのような能力(徳、ヴィルトゥ)が必要かを論じた著作である。
ま、それもどうでもよくて。
問題は、この「君主」なんですよ。
著作には表題はついておらず、友人ヴェットリへの手紙の中で「君主体制」に関する本を書いたと述べているため、「君主論(Il Principe)」と呼ばれるようになった。
まず、表題はなかったということ。
そして、ここでいう「君主」とは、Il Principeということ。
英語でいうと The Prince 。
⇒The Prince - Wikipedia, the free encyclopedia
The views expounded by Machiavelli in The Prince may seem extreme. However, his whole life was spent in Florence at a time of continuous political conflict. Accordingly, the main value that Machiavelli emphasized was the need for stability in a prince's domain.
つうわけで、"stability in a prince's domain"のこと。
プリンスとかプリンシパリティの問題なのな。
⇒極東ブログ: リヒテンシュタインについてのつまらない話
厳密にいうと、日本の君主は、The Princeじゃないので、マキャベリの「君主論」で日本国を議論するというのは、ちょっと滑稽感はあるんだけど。ついでに、皮肉にとらないでほしいんだけど、雪斎さんとこにマキャベリの肖像画が貼ってあるのを見ると、日本国を侯国と見ているかもという印象もあるので、右派とは言えないんだろうなと思う。