これは昔から

 ⇒食の安全学再び:食品テロはどうやって防ぐ?:イザ!

中国では、私儲ける人、あなた働く人、という感じで管理職と労働者の間には、壁がある。もちろん、給料の壁も高い。ざっと数百倍からときに1000倍?工場で働く出稼ぎ農民が出世して、工場幹部になるということは聞いたことがないし、工場幹部がラインにでてきて一緒に汗を流す、ということも、あまり聞かない。だから、中国でおきる労働争議は、けっこう激しい。幹部室を占拠して立てこもる、とか、親企業から派遣された社員を人質にとって、賃上げ交渉なんて武闘派の事件もおきている。中国に投資をし、中国をよく知る日系企業の多くは、中国の最大のカントリーリスクが、潜在的反日感情であることを知っている。この場合の反日感情は、もちろん江沢民政権時代の反日教育も影響あるが、金持ち、リッチマンの象徴としての日本製品、日本人への反感だ。そのため、中国を知る日系企業の中は、希望工程で中国の地方に小学校を建てたり、いろいろ慈善事業もやったりして、一生懸命親日感情を育てようとしているところも多い。

 ただ親日感情だけでもそううまくいくものでもない。
 華人には日本人には正義感のようなものもある。ただ、それもシステマティックに機能するわけでもない。