増田的よくある述懐

 ⇒死にたくて仕方ない
 で⇒http://anond.hatelabo.jp/20080209063533

年をとるとだんだん死にたいと思わなくなる

 これは微妙なんだよね。
 「死にたい」いう気分の変動に慣れるというのと、結果的に、「あれぇ、俺、ずるずる生きているよ」という他律感というか、命は授かったものみたいな実感がある。このあたりは、ずるずる生きてみたいとわかんないことっていうか。
 あと、35歳過ぎるとき春樹のプールサイダー的な思いはあるのと、さらに50歳になると、ああ、まじ人生オワタ!感があるのだけど、これは開放感もあるのな。
 過ぎ去ってしまった人生は過ぎ去ってしまって、別に成功もモテもカネも、みんな終わるわけね。
 というか、成功もモテもカネも若い人にとってみると未来だし、そしてそれを杖にしてさらに未来を見たいと思うのだろうけど、そういう根底にあるのは未来の不安。で、そうした未来の不安の余計なところが、50年も生きるとガベージコレクションなわけ。
 ただ、歳を取ると、奇妙にやけくそになる衝動みたいのはあって、そのあたりが、すでに私の上の世代は開花させちゃっていることもあって、まずい。
 ちんこも勃たないオヤジとか、鏡見ろよババアとかが、ある種のピュアな情熱みたいのを抱きかねない。これって、外側から見ると、歳って醜いなんだけど、どうも内側から見るとちょっと違うというかけっこう違う。
 たいていの場合、このヘンテコ情熱はピュアとはいってもイカレているわけだけど、そうとばかりも言えない部分もあるというか、そこはとても難しいよ。
 人がこの世に残せるものは、愛だけ、たぶん、きっと。っていうか、残して死んだ人のことを思う。