酒は百薬の長

 ⇒「酒は百薬の長」ってホント? | エキサイトニュース

 「お酒はほどほどにね」なんてことを、30歳もすぎたというのに、いまだ親に注意されている私。そんなときは「大丈夫だよ。酒は百薬の長っていうし」なんて軽く返しているのだが、実は言っている自分も半信半疑。本当にお酒って百薬の長なの??
 もともと「酒は百薬の長」とは、中国の『漢書』に出てきた言葉。今から約2000年も前に書かれたものに、なにか科学的根拠があるとは想像しづらい……。

 ま、どうでもいいんだが。
 漢書は。

夫鹽食肴之將、酒百薬之長、嘉會之好。鐵田農之本、名山大澤、饒衍之臧。
 
夫れ鹽は食肴の将、酒は百薬の長、嘉會の好なり。鐵は田農の本、名山大澤は饒衍の臧なり。

 で。
 塩は將、酒は長、ということで、そして、嘉會の好となる。
 ので、これは、宴会料理なら、塩味を上手に効かせ、酒をそれに合わせるリーダー(長)とするが、好、という意味。
 あまりそういうふうに素直に解釈する人はいないみたいなんですがね。