産経社説 【主張】中国製ギョーザ 究明と防止策を徹底せよ - MSN産経ニュース

 些細なことだけど、「ギョーザ」って書くのかとATOKの共同辞書に聞いたら、そうらしい。へぇ。鮫子?
 で、この問題なんだが、1ヶ月前からわかっていたらしい。というわけで、その点に触れていない産経社説はあまり意味がない。
 ⇒中国製ギョーザ10人中毒 殺虫剤混入、女児一時重体 : 中国新聞・主なニュース

 中国の工場で製造、輸入された冷凍ギョーザを食べた千葉、兵庫両県の3家族計10人が昨年12月以降、下痢や嘔吐などの食中毒症状を訴え、9人が入院したことが30日、分かった。

 「12月以降」ということで、この問題の本質は、被害が出たまま実質放置されていた1ヶ月にあるのだろうと思う。ま、別に中国を庇うわけじゃない。
 あこれのほうがわかりやすい⇒「なぜ消費者に伝えない」 最初の異変から1カ月 : 中国新聞ニュース
 後の便宜のためにあえて全文引用しておく(基本的に事実報道であるのもその理由)。

 中国製冷凍ギョーザから有機リン系の殺虫剤が検出され、兵庫県や千葉県の十人が次々に中毒症状を起こしていた事実が三十日、表面化した。最初に千葉市の家族が異常を訴えてから一カ月。この間、自治体や厚生労働省の連携はなく、事態の公表もなされなかった。
 「食の安全」が再三問われる中、消費者の不信感は増す一方。行政の対応について「食の安全・監視市民委員会」の神山美智子代表は「情報が消費者に全く伝えられておらず由々しきことだ。早急に汚染の可能性がある食品の流通を止めるべきで、速やかな公表を行わなかった役所の責任を問わなければならない」と批判している。
 厚労省などによると、最初の発生は昨年十二月二十八日。冷凍ギョーザを食べた千葉市内の母子が下痢や嘔吐おうとなどの症状を訴えた。こうした事態が表に出ないまま、一月五日と二十二日に、兵庫と千葉の八人に同様の症状が起こっていた。
 厚労省が一連の事案を把握したのは今月二十九日午後九時。ジェイティフーズを所管する東京都からの連絡だったという。
 厚労省によると、食品衛生法は、食中毒事案について医師、保健所が都道府県知事に報告、調査するよう定めている。中でも、患者が五十人を超えるか超える恐れがある場合や、五十人を下回っても(1)死者が出た(2)原因が輸入食品に由来する可能性がある―ケースでは、省令で厚労省への報告を求めている。
 今回の食中毒は中国製ギョーザによるものとされるが、発生直後は原因がはっきりしなかったことから、自治体から厚労省への連絡はなかった。
 最初の発生地となった千葉市。当初段階でギョーザを販売したコープ側から「食べ残しの微生物検査をしたが、通常の食中毒を疑わせる結果は出なかった」との報告を受けた。症状を訴えたのも二人だけだったため厚労省への届け出も公表もしていなかったという。
 市川市でも五人が発症という事態を千葉県が知ったのは今月二十三日。吐瀉としゃ物や便を調べたが、細菌性やウイルス性のものは検出されず「むしろ事件性を疑った」(担当者)という。その時点で県としての調査は事実上ストップした。
 警察庁によると、兵庫県警と千葉県警科学捜査研究所(科捜研)が有機リン系農薬のメタミドホスを検出したのはいずれも同二十九日。三十日になってそれぞれ警察庁に報告があったため、厚生労働省に連絡、被害が広がる恐れがあるとして公表を決めた。
 兵庫県は二十九日の時点で、殺虫剤に関する情報を得ていたが、消費者に公表もせずスーパーや小売店への注意もしていなかったという。

 
追記
 香織丹⇒日本の食品安保の脆弱さはこういう事件でわかるなあ。:イザ!