日経社説 最後に経済で試練迎えたブッシュ大統領

 朝日と対比的。つまり、日経のこの社説が社説として妥当な水準だろう。

 対外経済政策では、コロンビア、パナマ、韓国との自由貿易協定(FTA)の実現を議会に訴えた。米韓FTAが議会に承認されるかどうかは、日本のFTA戦略にとっても他人事ではないが、この点でも大統領の指導力を期待できるかどうかは心もとない。米議会の保護主義を、どうやって抑えるかも含め、気がかりな点である。
 経済とは逆に、3月に開戦から5年となるイラク情勢については「米軍とイラク軍の増強は1年前には想像できなかった成果を上げてきた」と誇った。イランについても「アメリカは我が軍を脅かす者には立ち向かう」と強気の姿勢を示した。
 しかし02年の一般教書演説でイラン、イラクとともに「悪の枢軸」と名指しした北朝鮮には触れなかった。その点はこれまでの一般教書演説と大きく異なる。この違いが北朝鮮にどう受け止められるのか。
 米国政治の焦点は次の大統領選びに移っている。いかにも現政権の最後らしい一般教書演説だった。

 そういうことだと思う。いちおう大手紙で一紙でもまともな社説があるとほっとする。