日経春秋 春秋(1/10)

こういう身近な問題にあてはめたシナリオを突きつけられて、温暖化の恐ろしさをあらためて知る。気がつけばこの正月明けも暖かい日が多い。きのうも高知や鹿児島では17度を超えた。百けんが寒さに震えながら戦争と向き合った冬は遠く過ぎ去ったけれど、それに劣らぬ脅威が春めいた陽気の底に潜んでいる。

 それ全然違うのだけど。
 まず、基本的に現状世界がどれほど協力してもそのシナリオの大筋は変わらない。だからといってその努力をすべきではないというのではなく、冷静見つめないといけない。地球が存続するならいずれ氷河期も来る。
 そして身近な春の陽気が暖かいから温暖化というのは温暖化の一面に過ぎない。