朝日社説 予算編成―財政が補正で緩みだした : asahi.com:朝日新聞社説

 異論はあるのかもしれないが、私はこの朝日の社説で正しいのではないかと思う。つまり、これだ。

 こんな疑問の多い補正予算になったのには理由がある。今年度の予算に余裕ができたからだ。
 今年度の当初予算の見込みより市場金利が低く推移しているため、国債の利払い費が少なくて済みそうになった。利払い費が余ったら、他には使わず、国債の発行を減額するのが本来の姿だ。
 しかし、来年度以降は予算のやりくりが厳しくなる。そこで、国債減額へ全部は回さず、いまのうちに他の支出に使ってしまおうというわけだ。
 当初予算にくらべ、補正予算は目立ちにくい。その部分から、ひそかに歳出削減のゆるみが進行している。こうした手法でばらまき予算が復活するのを見過ごすことはできない。

 個別にはちょっと異論はある、農家の補助金問題とか。しかし、概ねそうだろう。ただ、朝日にくさしではないけど、こうしたある意味普通な経済面での社説がことがあるとひっこんでしまう。「ばらまき予算が復活するのを見過ごすことはできない」が他のイデオロギー的主張があるとすっと消えてしまう。そういうことがないようになるといいのだけど。

 このところ、政治家や官僚の間で「埋蔵金論争」が繰り広げられている。財源になるお金が政府にはまだまだ大量に隠されているはずだ、という議論である。その成果だろうか、政府は財政融資資金特別会計という勘定にあった余裕金のうち約10兆円を取り崩し、来年度予算で国債の返済に使うという。

 このあたり、「という議論である。その成果だろうか」ではブログのレベルなんできちんと識者に取材してはどうだろうか。識者がわからない? 高橋洋一さんでしょ。