日経春秋 春秋(12/19)

 悪いコラムではないというか良コラムだろうとは思うが、こうした問題はどうしても執筆者の胆力が出る。

「家にいるような」病院を目指した結果、今の病院づくりの標準仕様から大きく外れることになる。「他の施設も変わるきっかけになれば」とスタッフの1人。年の瀬をにぎわいから離れて過ごすのは、小児がんと闘う人だけではない。この瞬間、さまざまな病と向き合う患者と家族を思う。

 逃げているとまでは言わないが、もう一歩踏み込むと違う風景はありそうだ。
 単純な話小児がんでもターミナルになってくると子供の最後の時を家族と家で過ごしたいのではないか、そいう部分だ。
 そして、その大きな枠組みでは、あまりに理不尽な死というものに人々が向き合わなければならない。
 キューブラー・ロスが、気違いになってしまったのはあまりに正気だったからだ。彼女を思うたびに胸が熱くなるが、語れば私も気違いになるしかない。
 ⇒極東ブログ: キューブラー・ロス博士の死と死後の生