今日の大手紙社説

 学力低下問題がいちおう各紙のテーマっぽい。私はあまり関心ない。
 今朝の気分の問題かもしれないが、素直に言って日本の子供の学力なんかどうでもいいかという感じがする。どうでもいいというより、自分が関われる子どもたちとの関わりだけが問われているように思う。先日カヤツリグサの話をしたが、多少うるさい爺さんになっても子、自分が実際に関われるどもたちに、私が子供の頃得た世界の、なんというのか宝物みたいなものを、それが主観的なものであれとりあえず50年の人生において宝物だったことはプルーフなのだから、できたら伝えていきたい。
 ネット対リアルみたいなことがネットで言われるけど、ネットから見たリアルな世界というのは情報化されたリアルに過ぎない。重さも手触りも光も色彩も、そして、今ここという強烈な感覚もない。そういう肉体的な存在のある鮮烈さをどう子どもたちの世代に伝える、いやともにすごしていくのかだけが、大人に問われているように思う。
 地上の光りを消したとき夜空がどう輝くか見つめたことがない子どもは、たぶん、大きなものを失っているのだと思う。