NHKスペシャル|ヤクザマネー 〜社会を蝕(むしば)む闇の資金〜、見たよ
⇒NHKスペシャル|ヤクザマネー 〜社会を蝕(むしば)む闇の資金〜
面白かった。もっとディープな世界はあるかとは思うというか、番組で触れていた部分は日本経済全体から見たらごくわずか。
というか、このアングルだけだと、基本的な構図は、ナニ金、とあまり変わらないなという感じ。
ちなみに、ヤクザマネーだからなんかあれげに見えるけど、日本の企業の少なからずが公的部門の税金再配分用企業なんで、そういう意味では、お国マネー。ほいで、しかけはあまり変わらないように思う。
番組では国が対策に乗り出していたみたいなオチをつけていたけど、新興市場程度は目をつぶっていたのかもしれない。むしろ、国はバブルのとき大きくミスったものだなと思う。
で、こっちも見たよ。
⇒“不良債権”は今 〜検証 金融危機10年〜 : クローズアップ現代 放送記録
こっちのほうがえぐいといえば、えぐかったような気がした。
ま、なんつうか。
戦時中の国家総動員方式の経済成長は無理になったのだから、なんとか戦前のような普通の資本主義にシフトできたらよかったのだろうけど、実際にはそうもいかない。こうしたなか、別に左翼だけが悪いわけじゃないけど、左翼も結局国家に加担して国家総動員的な経済の延命に機能してしまった。おかげで、左翼っていられるのは、公務員とか教育関係者とか左翼出版とか政治団体とかその手の安定した人たちばっかじゃん、みたいな光景になった。赤木智弘みたいのが出てくるのもそうした文脈ではわからないことはない。
⇒「 若者を見殺しにする国―私を戦争に向かわせるものは何か: 本: 赤木 智弘」
でも、これ読んだけど、ワタシ的にはよくわかんなかった、というか、ピンとこなかった、というか、なぜこれが話題になっているか、感覚的にわからない。もうちょっというと、戦争に希望を見いだすというのは悪いシャレにしか思えないし、そういう無意識的な大衆の傾向というのはあるのかなとは思うけど、そのあたりの大衆の意識を赤木が語っているふうでもないようだった。
邱永漢先生じゃないけど、若い人は日本を出てみるといいんじゃないかなとは思う。自分も日本を出てみるかな、そんな気力と体力あるかな。