読売社説 トルコの選択 中東全域を不安定化する懸念

 ちょっとひどい言い方をするといい加減な社説。NYTの場合はもっとトルコに同情していた。それとトルコの問題はEUとの関連がある。そのあたり日本の視点なら配慮すべき。ただし、この問題を社説に取り上げただけ読売はましだという毎度の感想。

 米国を中心に、国際社会がトルコに自制を迫っているのには、こうした背景がある。しかし、その米国で、下院外交委員会が、第1次大戦中の「アルメニア人虐殺」をめぐる対トルコ非難決議を採択したことが、事態を複雑にした。
 トルコは、対米姿勢を硬化させた。イラクへの越境攻撃を支持するトルコ世論が、反米の主張とも重なり、ブッシュ政権の外交努力をそいでいるのは、米国自身の“独善”がもたらした結果だ。

 この問題は対トルコだけではない。対日本でも米国の一部は少し反省している模様。
 いわゆる歴史問題が重要ではないとは言わない。でも、まず目先の問題が山積しているときなにから着手すべきかくらい考えろよと思う。過去の虐殺やジェノサイドが問われるのは未来へのためだ。であれば、今現在ジェノサイドが進行しているなら当面に限定されてもそちらを問うべきなのだが、あまりそういう動向は日本には見えない。あるいは、過去のジェノサイドを問うのは別の文脈なのかもしれない。