日経春秋 春秋(10/23)

 一葉を出さないだけの教養があるとは思えないのは、これだよ。

晩秋にながめる「後の月」には、真円の満月よりも、まだ満ち足りぬ月がふさわしい。徒然草にも「花はさかりに、月はくまなきをのみ賞するものかは」とある。完全形よりいささかの過不足に味わいを求める。美は乱調にあり。陰影礼賛に通じる美意識が十三夜の月には隠れているようだ。

 これ誰も朱を入れないなんだから、なんだろ、お笑いがテーマなのか。
 それ以前に、筆者十三夜を見たことがあるんだろうか。そんなに欠けてないよ。

十三夜の月は、秋のお月見の最後、名残の月ともいう。

 間違いではないんだけどね、たぶん、執筆子、字引を読んでも連歌を鑑賞したことはなさげ。