今日の大手紙社説

 特措法関連で奇妙な光景があるなと思う。左派は民主党にかくまわれるしかないのに、そのてっぺんに小沢を乗せたものだから、小沢構想が出ざるをえない。小沢は日本の軍事行動のグリップを国連に委ねることで、平和憲法の理念つまり、日本国が軍事に関わらないというスジを立てていると私は見るし、理詰めで今の憲法を考えるとそれ以外のスジもないと思う。別の言い方をすれば日本は日本の軍事力を自国国益のためにグリップするのか?ということになるし、であれば同盟が先行する。
 左派は、日米同盟を解体したいのだが、日本国家の、つまり民族国家の軍事的なグリップまでは否定していない。いわゆる共産主義社会主義国家ですら、それができない現実を飲み込んでいるために、本来の平和理念から乖離している。
 小沢構想は書生議論の側面も強い。が、本来なら左派がそうした民族国家の軍事的なグリップの特性を理念的に解体すべきだったのだが、と思う。