これはちょっとわからないなあ

 これ⇒リフレ政策賛同者一覧 - リフレ政策ポータルWiki - livedoor Wiki(ウィキ)
 「リフレ政策」っていう言い方もよくわかんない。「インタゲ」とかならわからないでもない、というか、私がわかってないのかもしれないけど、リフレというは現象の結果面であって、リフレが結果的に実現できればなんでもあり政策かということなんだろうか。円安誘導とかも? (つまりドル高誘導ね。)
 もひとつわかんないのは、この賛同者リストなんだけど、バーナンキ僧正とかも上がっていて、これは確実にご本人の意図ではないでしょ。他、日本の諸先生がたとか、名立たる経済学指向のブログのリストも了解の上なんだろうか。
 ま、洒落でできたwikiくらいのことだろうか。
 でも、たぶん、これは実際にはマイナスになると思うけど、私の政治センスだとね。だから、それでgogogoでもかわないけど。
 あと。
 書籍リストみて思ったけど。リフレっていうのは、ある意味で普通の経済学なんで専門書リストとかあってもいいのだろうけど、サイトの趣旨としては、「リフレ政策」なるものを広く理解して欲しいという意図があるのでは。と、いうときに、「ほらほら専門家もそう言っているし、君たちにはわかりづらいかも、専門書が理解できるようになれば賛同してくれる」みたいな印象は出るのでは?
 で、もっと、べたな入門みたいのがあってもいいと思うのだけど。
 で、その代わりみたいに「リフレ政策に関するFAQ」があって、有名なbewaadさんのあれとかリンクされているのだけど。けどと留保してしまうのは、わかりやすそうに見えてよくわからないのではないかと思う。
 で、この書籍リストにはないし、古いといえば古いけど。
 これなら普通の読書人がきちんと読めるし、わかりやすい。こういうのをきちんと広めるようにしたらどうなんだろ。これ。

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日本経済にいま何が起きているのか: 岩田 規久男
 あと、マーケティングセンスみたいな感じだけど、実際の政策面では「リフレ政策」というのは支持されていない。支持していない専門家も多い。で、そういう専門家は実はマクロ経済学バーカバーカなんだと批判して終わりというのは、ちょっと厨過ぎて、それ自体がバーカの壁でコミュ不能になっている。
 なので、どうして専門家が受け入れないのかという心理や理屈もちゃんとフォローしてあげればいいのに。という点では。これを勧めるべきだと思う。
 
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金融政策論議の争点―日銀批判とその反論: 小宮 隆太郎,日本経済研究センター
 ついでにもう一つ。
 いわゆるリフレ派というのは、政治を含めないみたいに見えるけど、まあ、私というフィルタで見ると政治指向が無自覚で強すぎると思う。例えば、現況だと、公明党を説得するとか、舛添を支持するとかそういう手がありなんだけど、私の印象だけど、それってやらなさそう。政治なんて結果だからそういうのを限界をもって割り切るのが政治センスだと思うんだけど。
 で、基本的にリフレ派は、いわゆる旧左翼的なべたなマル経とかバカにしているわりに、政治心情的にうっすら左翼になっている印象がある。もちろん例外とはあるけど、オイルの問題やジンバブエ問題とかを捨象しまう。まあ、もちろんそれに突っ込めとか思わないけど。
 でも、たとえば、ビル・エモットとかピーター・タスカとは、こいつら経済学的には素人でしょみたいに厨的にネグっている感はある。でも、日本の現況については、これがとてもわかりやすい。
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日本の選択: ビル・エモット,ピーター・タスカ
 おふたりとも明確にインタゲしろと主張されているのだけど、他の彼らの政治バランスみたいのは、どうしても、うっすら左翼的な心情としては受け入れられないのだろうと思う。
 でもま、ワタシ的には、この3冊は良書だと思いますよ。っていうか、私はこのレベル(リチャード・クーは勧めないけどね)。
 あと、このエントリみたいな発言するだけで、攻撃する鉄砲玉がいるっていうのもちょっとなあ。政治問題にすんなよ割り切りはできないとしてもどこかで許容の線引きみたいな認識をして政治からアイソレートするのがセンスだと思うんだけど。
 
追記
 ちょっと反省点。「政治センス」とかいうとそれだで、エンドタームでした。ちょっと割り切れない点は多いけど、政治的なセンスをもてよ、という話ではだめだめというのはあります。ま、それとは別にこの3冊あたりが自分が見えているところだし、というレンジの広さみたいな点はありかも。