日経 春秋(9/25)

日本人の月の待ち方は尋常ではない。十五夜の前日、十四夜は待つ宵。明日十五夜は雨かもしれないから、十四夜の月をしっかり観賞しつつ明日の宵を待つ。1日後の十六夜はいざよい。出るのをためらっている風情のいざよう月を楽しみ、十七夜以降は、立ち待ち、居待ち、臥(ふ)し待ち、更け待ちと、ひたすら月を待ち続けるのが日本風。

 まあ、日本風はそうかもだけど、「日本人の月の待ち方は尋常ではない」とか書くのはどうかと思うよ。いちど、日本を出てアジアの文化で数年暮らしてみるといいよ。