読売社説 学校基本調査 「景気回復」を映す進学・就職率

 懸念すべき材料もある。日本私立学校振興・共済事業団の調査では、私立大では1年間に全学生の2・9%に当たる5万5000人が中途退学している。4年間では優に1割を超すだろう。本意でない大学に入って満足できず、他大学などへ「進路変更」するケースも多い。

 それが問題になるというのが、という視点は執筆子にはないだろう。たしかドイツではそういうのはごく普通。また他の国でもよほどの名門でなければ、単位のトランスファーができる。日本の大学行政が愉快だなと思うのは、単位のトランスファーの発想がないことだ。一定の授業の品質と認定なんてないよこれは利権だよという一種の催眠状態のようなものにあるのではないか。まあ、利権の問題が大きいのだろうけど。