薄曇り、風がやや強いか

 人生というのはある意味で退屈な反復である、悲劇も喜劇も。と、洒落たことを言いたいわけではないが、心が摩滅していくように大切な情感をすり減らしていくプロセスでもある。というか、一瞬にすり減らすように無感覚を装うしかない。悩みというのは内的な形を取っているときは悩みなのだが、歳を取ると内面性もへったくれもない馬鹿げた仕事のようなってくる。