朝日社説 三越と伊勢丹―消費者に支持されてこそ

 またどうでもいい話かなと読み進めるとなかなかを気を引くものがある。

 だが、統合が買収防衛のためだけに終わったら、消費者に見放されるだろう。というのも、百貨店は斜陽産業の道をたどっているからだ。昨年の業界売上高は7.8兆円。91年のピークから2兆円も減った。経済の低迷が続いて中元や歳暮の企業需要が激減したうえ、安い郊外型専門店に客を奪われた。
 その間、インターネットという強力なライバルが現れた。楽天やアマゾンなどネットを通じてモノを売る業界が台頭し、いまやネット小売りの市場規模は2兆円にのぼる。百貨店の売上額減少がそっくり吸い取られた計算だ。

 そうなのだろうか。どうもジョークのように感じられるのだが。まず、同カテゴリーでないと意味のない議論だというのと、個人消費というグロスの枠でそうなのだろうか。もっと単純な話、ネットで何か売れているという感じはしない。