読売社説 原発と地震 原子炉の安全は確保されている

 大々的に「放射能漏れ」と煽(あお)り立てるほど、ひどい漏れが起きているのだろうか。

 もう少し冷静になってはどうか。

 いやまったく。

 「漏れた」とされる放射性物質はごく微量だ。政府と発電所が定めた排出基準の10億分の1から1000万分の1程度でしかない。経路や物質の種類から見て、原子炉本体からの漏れの可能性は極めて低い。無論、環境への影響はない。
 大気への放出は排気スイッチの切り忘れが原因で、今は止まっている。地震による機械的な損傷と言うより、人為的ミスだった。
 原子力安全委員会は19日に、鈴木篤之委員長の所感を公表している。
 最大のポイントは、緊急時に原子炉で最も重要とされる「止める」「閉じこめる」「冷やす」、という三つの機能が正常に働いて、今も安全性は確保されている、ということだ。
 原子力施設の耐震設計と建設、さらにその考え方を定めている政府の指針は基本的に有効だった、と言える。

 なんだか偽科学・似非科学と同じレベルの馬鹿騒ぎにしか思えない。
 しかし、海外が騒いだのはチェルノブイリやスリーマイルの連想があるのだろうなと思った。時間が経てば、日本ってすごいじゃんということになるのか、たいした事件でもないのだから忘れ去れるか。