朝日社説 マニフェスト―数字なしでは落第だ

 民主党マニフェストはどうか。項目数を全部で60に絞り込み、とくに年金、子育て、農業の3点に力点を置く。
 評価したいのは、新規の政策に必要な費用を15兆3000億円と見積もって、その財源を明示したことだ。
 補助金の一括交付金化などムダの排除で6.4兆円、特殊法人などの原則廃止で3.8兆円、談合と天下りの根絶による行政経費の節減で1.3兆円――といった具合だ。
 いかにもおおづかみだし、全体の整合性があるのか疑問に思えるところもある。この数字を標的に、自民党は「実現性があるのか」と議論を吹っかけるだろう。そんな具体的な論戦をこそ、有権者は聞きたいのだ。

 その具体性の議論は知りたいと思う。朝日としての考察はないのだろうか。