朝日社説 JR西事故―懲罰的教育が誘発した

 この話はNHKのニュースとかで聞いた。ひどいもんだなとは思ったが、依然、それは誘因であって原因ではないでしょ、その操作ミスで脱線はしないでしょ、とか思っている自分がいる。が、自分が正しいと主張したいわけでもない。悲劇は悲劇だし、人災の側面は確かにある。
 
追記
 一応ご参考までに⇒転倒限界速度を求める公式がある : 2005年4月25日 福知山線5418M、一両目の「真実」

 たかが7km/hの差というなかれ、リミットを越えるか越えないかのギリギリのところでの、7km/hのマージンなのである。このことによって、電車は転倒せず、一種の暴走運転ですんだ可能性があったということである。仮に車体が転倒しなくともけが人は出たかもしれないが、これほどひどい惨事にはならなかったはずだ。
 このマージン算出の前提になる、車両重心の計算はまことに稚拙なため、専門家には笑われるかもしれない。しかし後日、ダメもとでJR西日本に対し、207系電車の先頭車両の、モーターありなし両タイプの重心高さを問い合わせてみたら、公開しないでほしいとの約束で(何故???)、正確な数値を教えてくれた。
 きっちり計算したつもりである自分が驚くのも変だが、数字はほとんど合っていた。それでも、一般的な結論として言い切ることは、とてもできないのであるが、当日の車両のやりくりによる運で、おおよそ2分の1の確率で、この悲劇が起こらなかったかもしれないのである。

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福知山線5418M 一両目の真実: 吉田 恭一