日経社説 消費者を裏切る食肉偽装

 明らかになった偽装の実態はあまりにひどい。牛100%と偽って豚や鶏の肉を混ぜるのは序の口で、豚の心臓を混ぜる、家畜の血液で着色して牛にみせかける、水を混ぜて増量するなどまさに消費者無視だ。取引先の北海道加ト吉から賞味期限切れ前後の冷凍食品を安く買い入れ、日付を付け替えて転売していたこともわかった。利益をあげるためなら何をしてもいいといわんばかりだ。

 それはひどい。が、この執筆子は加工肉の現場とかは知らないのだろうなと思った。加工肉の現場がもっとひどいと言いたいわけではないし、偽装が多いと言うわけでもない。国民は加工肉がどのように作られているかを知らない。知らなければ知らないでもいい世界でもある。ある程度知っている人はそれなりに選択していけばいい。