ちょっと曖昧に書くけど

 ブログの世界の空気がまたちょっと変わってきたなという感じがする。
 けっこう切れ者っぽい感じの人の芸風が年寄り臭く感じられる。
 あるスタンスや地歩を固めた意見というのはわかりやすいし、ある程度人の気を引くなりの意見というのは奇矯さの修辞でなんとかなる。
 だが、その芸風だけしかこの人ないんだろうなこの人、という感じになると、ああ、人はこうして老いていくのだなと思う。
 まあ、他人事でもないのはあるし、そういう意味で老いているのはお前さんだろというのもわからないでもない。ただ、まあ、弁解でもないのだが、私はどうもドリフトしている感じがする。なんか、ひとり、いかだに乗った初老人、みたいな。もっと言うと、ブログの風景が変わっていくことに、まあ、いいや、さよならぁみたいに岸辺を見ている。
 もうひとつ関連しているのだろうけど、奇矯さの一部に過ぎないのだが、陰謀論みたいのが多いというか。それってネタでしょ、ネタに釣られるなよなんだけど、それに対して最近のぶくまとか見ていると、衆愚とかいうのは違う何かを感じる。うまく言えないのだけど、誰かきちんとすごーーく基礎みたいなことを啓蒙したらいいんじゃないかみたいな。
 しかしなぁ、その陥穽がな。
 世間を生きていく知恵なんか私に欠落する最たるものだが、なんというか、それは違うんじゃないみたいなエントリがぽこぽこと出てきたりぶくまがさーっと集まるのを見ているとなんか馴染むみたいな感性のありかたがうまくメディアとあってないように思う。
 話が飛ぶけど、本なんてものは、何年も何十年もかけて読むものですよ。理解してリスト化して暗記するんじゃなくて、馴染んでいくもの。身体に少しずつ入るものは入れて入らないものはなんだろねと見つめていく。
 ま、説教みたいになってしもた。