女へのちょっとした過去の恋心には未練が少し残る

 男などいずれ死に様があるばかり。あっぱれと思うか無念と思うか。
 女は思い出のなかで歳を取らない。私の未練はちょっと綺麗だ。というか、歳を取るにつれ、そんなもんでいいんじゃないかと思うし、自然に、なにかと未練も忘れて消えていく。そう思えるだけ、女は私に美しい。