ぼんやりと喉が腫れていたので

 泳ぐのを休む。
 昨日は久しぶりに以前知人が住んでいた懐かしい界隈を歩いた。変わったものも多いけど、案外変わらないものもあるなと。意外とお金持ちの老人たちが住む町というのは質素に変わっていかないものだなとも思った。それから渋谷の街に出て買い物しようかと思ったが気が乗らない。
 疲れて適当な茶店に入ったがなにか落ち着かない。
 新宿に戻ってジュンク堂に行き、神学の本の棚とか見ていた。自分の残りの人生をこの分野につぎ込むのはやだなとなんとく思った。別に神学や宗教に関心があるわけでもない。
 それからふと色鉛筆や色サインペンが欲しくなり、いろいろ見て回り、見ているときはワクワクしているのだがそれからまたくったり疲れてしまった。昨晩は2時頃までれいの本を読んでいた。泣きたいような気持ちがあるのに感情がついてこない。離人症のようなアレではない。いらだちと疲れの争いで、疲れが勝って眠りに落ちる。
 今朝は駅二つ先くらいの100円ショップに行ってごちゃごちゃとした安物ステーショナリーやサインペンなどを買った。街もすいている感じがする。連休だなと思う。
 デニーズで遅い昼飯。それから夕風にあたりながら、紙に落書きやらスケジュールやら描いた。何しているんだろう、俺、と思った。
 じんわり鬱なのは体力が落ちているからかな。けっこう体力が基本だよなと思いつつ、そういえばこのところ風邪も引いてない……だったかな、いや年末風邪っぽくてこじらせないようにいくつかスケジュールをキャンセルしたっけ、ということは風邪は引いているか。
 落ち着かない。というか、心が騒がしい。もっと、きゅーっと沈黙を集めないと思考も読書もできないのにと思いつつ、そういえばその沈黙のエネルギーみたいのも枯渇しているか。
 酒が飲めたらいいな。
 あるいは賭け事とか※事とか狂えるほどの器量があればな。俺ってなーんてちっぽけなんだろなと思う。
 増田のぶくまに風俗に行った23歳の男の子の話があった。ふーんと思った。23歳というえば私の世代ではけっこうな大人だった。もっとも、性に関しては大半は今よりも奥手というか世代ギャップのなかに鎮静していた世代だった。風俗なんてあっただろうか。きっとあったと思うが、23歳の私は知らなかった。そして……と回想がつらい。なんかもう若い日なんて自分の人生じゃないみたいだ。どうでもいいやという感じもする。
 ITMSでなんか気分の変わる曲でも買ってくるかな。
 そういえば、ちょっと前だけど、ある女性歌手が好きだという話をしたら、同級生だったんですよとかいう話を聞いて引いた。そういうのもあるんだろうな。そりゃなあるだろうな。
 ああ、そうだ、がーっとカツ丼がでも食えるといいのだけど、ちょっとそれもダメか。
 エネルギーレベルが落ちてるな。
 明日はべたに鬱げな雨天になりそうだ。