こ、これは古いな

 これ⇒はてなブックマーク - 正統派小説好きになりたい人の為の50冊
 と思ったら。
 ⇒小さな部屋 ─本のある風景─ - ネットの力に魂消る

 本館の方のカウンターが異様なスピードで増えていくのでアクセスログを調べてみたら,オマケで載せていたお薦め本リストのページにアクセスが集中していた。はてなブックマークにエントリーされたのがその原因のようだ。1時間に1000アクセス以上,1000までしかカウントできないので,実際にはもっと多いはず。ネットの力に正直タマゲた。
 このリストを作ったのは私が30歳の時だから,いまから7年前だ。小説というものをほとんど読んだことがないという友人に,「惚れてるコが小説好きみたいだから,口説くにあたって自分も小説好きになりたい。そのためのリストを作ってくれ」という実に不純(純粋?)な動機に応えるため,冗談半分真面目半分で作ったのが“正統派小説好きになりたい人の為の50冊”で,「これを上から順に読んでいけば,いつのまにか小説好きになってるよ」といって手渡した。

 まあ、あのころはそんな時代でしたね。
 今はたぶん、逆になるか(小説嫌いになる)、あるいは、こういう専門的な世界にクローズすることになる(ピンチョンとかね)。
 小説好きプロパーな読書というものがある。というか、あるにはある。
 こんな感じだったか⇒ポール・ド・マン - Wikipedia
 私は小説というのはもっと泣き叫ぶような痛みで読む方がよいと思うし、英米の書き手はピンチョン的な志向よりもっと人生に直面している感覚を持っている。
 今生きていて、どうしようもない、この今の感覚、泣き叫びたいようなこの時、その感触のようなもののほうが、私には大切になってきた。
 とかいいつつ、私も、フィリップ・ロスとか読まなくなってきたか。先の小説好きにはロスとかは入っていない。
 ま、ついでなんで⇒The Big Read 偉大なる200の文学作品 - 1-10