日経 春秋(2/25) : NIKKEI NET:社説・春秋 ニュース

高橋は丸顔と恰幅(かっぷく)のよさから「達磨(だるま)」の愛称で親しまれた。政治家としてより「デフレ退治」の経済政策の手腕で評価が高い。財政拡張、国債の日銀引き受けによる量的金融緩和、金本位制の離脱による円安誘導。昭和初期の恐慌から国民を救った離れ業は現在の日本にも重なる。明日が71回目の命日となる。▼暗殺現場となった私邸が東京小金井の「江戸東京たてもの園」に保存されている。木造の和風建築は意外に質素だ。途中で曲がった狭い階段が2つ。青年将校らが軍刀の音をたてて寝室まで駆け上る様が目に浮かぶ。卓上の日めくりが2月26日で止まっている。娘の里帰りを記した走り書きが優しく、悲しい。

 韓リフ先生的話題。