毎日社説 赤ちゃんポスト 幼い命救う策ではあるが

 私もこういう論法を結果的に取ることはあると思う。

 子供の虐待死事件が相次ぐ中で、赤ちゃんポストは難しい選択を迫っている。ただ、ポストの設置以前に、いま一度見直すべき視点がある。養子縁組を進める公的機関の体制が貧弱なことや婚外子に対する差別意識などだ。改善への努力を重ねたうえでも赤ちゃんポストの需要が将来広がっていくようなら、法的整備が必要になるかもしれない。

 でも、これは詭弁だと思う。「〜の以前に」という論法は暗黙にその論理的な前提性を強いるけど、それは疑わしい。そしてこの論法は結果的にただ反対論として機能する。